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    「脱運送」と「実運送」 業界の「今」を表す言葉

    2011年8月1日

     
     
     

     「脱運送」と「実運送」。一文字違いでありながら、指向性の全く違う言葉にこの夏、よく出くわす。一方は政治的テーマともなった「脱原発」をもじったもの。もう一方が、荷主も含めた「利用運送」上位の業界をどうやって克服するか。二つが出てきた根っこの部分が同じであるというのも特徴的だ。



     「車両を極力減らしています」。神戸市内にある物流事業者は、6年前には「6対4」だった「運送対構内作業」の売り上げ比率がいま、ちょうど逆転したところだ。数年内にも「3対7」を目指す。

     トラックは80台から60台に減少。代わりにフォークリフトが10台増えた。担当者は、「フォークリフトはトラックと違って、直接には利益を生まない。しかし増えているんです」。トラックは、あくまで1台ごとの採算。一方の構内作業は、全体での採算を考える。だからこそ、「売り上げ」の見えないフォークリフトを、さらに増やしても利益率はトラックより大きいという現象が起こってしまう。

     業務への食い込み度合いも違う。トラック運送が行き着くところまで部分化され、取り替え可能なパーツ作業になり下がってしまったという。かたや構内作業は、改善提案はもちろん、提案をする主導権さえ握れば荷主からおいそれと取引を断ることもできない。担当者は、「6年前から知恵を絞ってきた。この方向でやっていきます」。

     実運送。この言葉をしきりに耳にするのは気のせいか。

     国交省は7月から、「自動車交通局」を名称変更し、「自動車局」に改めた。その説明文書の「トラック」の冒頭に、これまでのトラック行政で手当てできていなかった荷主と実運送業車の関係に関するくだりがある。「実運送をここらでてこ入れしなければ…」。兵庫県内のある事業者はそうした変更を聞いて、「てこ入れ」を想起した。

     この事業者も100台あまり所有する。事業者は、「トラックはこれまで片隅に追いやられすぎた。震災を機に、我々への社会からの目線が変わっていればよいのだが」。実運送を大事にしなければとの思いに駆られている。(西口訓生)

     
     
     
     
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