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    被災地に向かわずUターン 復興支援策を「悪用」

    2011年8月2日

     
     
     

     中型車以上を対象に無料開放されている常磐自動車道の水戸インターチェンジ(IC)周辺で異常事態が発生している。ICを下りた大型トラックなどが被災地には向かわず、国道50号上でUターンして再び水戸ICから高速道路に入り、別の出口に向かうというのだ。方向転換するため生活道路にまで進入する大型車両も多く、住民は不安を募らせている。車両は他県ナンバーが多く、東日本大震災の被災地の復旧・復興支援策が「悪用」された形になっているが、関東地方整備局などは「ドライバーに良識ある行動を求める」と話している。



     水戸IC付近では、国道50号に下りた途端、交差点でUターン。大型ロングボディーの場合、何度も切り返しを行い、後続車が追突しかけても悠然と再び水戸ICの入り口に向かうケースもあったという。交差点でのUターンをあきらめ、右折して、生活道路に進入し、再び国道50号に戻り、水戸ICに向かう車もあれば、沿線のコンビニ店の駐車場を通り抜けるトラックもある。

     住民が一番危険を感じているのは朝の時間帯。大型車がUターンする場所に小学生の通学路が多く隣接しており、「生活道路にまで侵入してくるのは絶対にやめてほしい」と住民らは訴える。

     関東地方整備局常陸河川国道事務所の関一雄副所長は「水戸ICの場合、7月中旬過ぎから現れ出し、日ごとに増えている。ドライバーの口コミで広まったのでは」と推測する。営業用、自家用の割合は「調査してないので分からない」という。

     クレームや問い合わせが相次ぐ全ト協は7月22日付で、都道府県ト協会長宛に「東北地方高速無料化に伴う目的外利用の是正について」と題した文書を発送。「東北地方への物資輸送でない運送に携わるトラックが一般道に出てUターンをして無料の恩恵を受けている車両が見受けられる。(中略)周辺住民に対する騒音、振動、通学自動に対する恐怖等、過大な被害を与えている事実は看過しがたい」と強調。事故が起こった場合、「無料化施策が取り止めになる可能性も考えられる」ため、傘下会員事業者に、こうした走行を行わないよう「周知徹底」を呼び掛けた。同26日には適正化事業部の山田英夫部長が「現地視察」を行った。

     同25日には茨城県警、茨城県、水戸市、NEXCO東日本、国交省など関係機関による「水戸IC周辺におけるトラック等通行対策検討会」が開かれたが特効薬は見当たらず、大きな看板で「Uターンはご遠慮ください」「進入はご遠慮ください」などと協力を呼び掛けていくことだけが決まった。

     同様のUターンは福島県の白河IC(東北自動車道)でも起きているという。(土居忠幸)

     
     
     
     
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