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    同業者からの嫌がらせか 「リミッター解除」の通報

    2011年9月5日

     
     
     

     関西のある運送事業者が8月、大型トラックのスピードリミッター未装着の疑いで近畿運輸局から監査を受けた。装着していたにもかかわらず、「時速110キロで走行していた」と通報があり、不正改造の嫌疑をかけられた。同事業者はリミッターの性能検査を受け、疑いを晴らしたが、不正改造以外で時速90キロを超える走行は、速度の出やすい高速道路の下り坂が大半のようだ。関係者は、「通報は同業者からの嫌がらせでは」と見ている。



      同事業者によると、近畿運輸局から監査が入り、すべての大型車のデジタコの提出を要求された。高速道路上を時速110キロで走行していたという通報を受けての監査だった。

     「うちの大型車両は一切、不正改造はしていない」と主張しても認めてもらえず、メーカー系整備工場で10台すべてのリミッターの性能確認を実施。シャシーに測定機器を乗せて、スピードチェックしてもらったが、10台とも異常はなかった。

     運輸局は、時速110キロが出た場所について明かさなかったが、「何月何日の何時頃」とだけ返答。同事業者が調べたところ、中国自動車道とつながる吹田ジャンクション手前の、近畿自動車道の距離の長い下り坂付近であることがわかった。

     下り坂でスピードを加速させようとする大型車のドライバーは少なくないようだ。専門の整備業者によると、「リミッターは、時速90キロを超えると自動的にエンジンへの燃料供給が抑制される仕組み。そのため下り坂はアクセルを踏み込まなくても、惰力だけでスピードが出る。荷物を積んでいる車両は、さらに加速し110キロ出ることもある」と話す。

     運輸局に説明を求めると、大型車の特性は把握しているものの、「下り坂であろうと平坦道路であろうと、リミッター解除の疑いのある車両について通報を受ければ、我々は動かざるを得ない」と事情を説明。

     監査は、整備部門の他に輸送監査部門も行われ、運転日報や点呼簿を提出させられ、洗いざらい調べられたという。点呼場所が事務所ではなく車庫で受けていることや、連続運転時間などについて指摘を受けた。

     同事業者は、「結局、処分はなく指導で終わったものの、リミッターの性能確認で車を止め、余計な出費も被った。とんだ災難だ」と釈然としない様子。関係者は、「通報元は警察や高速道路会社からではなく、同業者など一般からの可能性が高い。荷物が薄くなっている中での嫌がらせではないか」と分析している。(大塚 仁)

     
     
     
     
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