後期高齢者医療保険料を毎月４万円払い、「どうしてこんなに高いのか」と怒っているお年寄りがいます。

　２年前に配偶者を亡くし、独身の子どもと二人暮らしをしています。配偶者は、持っていた土地を貸していたので地代収入がありました。配偶者の死亡により、この土地を相続することになりましたが、誰の名義にするのか悩んでいました。すると、お年寄りと子ども、それぞれの名義とし、２分の１ずつ持ち分にするのが一番いいと勧められたので、そのアドバイスに従って名義を変えました。

　地代収入があるため確定申告をしますが、経費が固定資産税くらいしかありませんから、所得税や市民税が高くなり、おまけに後期高齢者医療保険料まで最高額になってしまった、というのです。役所に相談に行きましたが、「収入がありますから」との返答だけでした。

　お年寄りは、地代収入があるからこんなに高い保険料を払うことになる、全ての名義を子どもにすればいいのではないか、と思ったそうです。そこで専門家に相談してみたところ、子どもが地代の全部を貰うようにしたら、今度は子どもの収入が増えて市民税だけでも１００万円以上払うことになり、家族全体として今以上に負担が増えるからやめた方がいい、と言われてしまいました。

　しかし、お年寄りは毎月、後期高齢者医療保険料を払うのが大変で、「なんで年寄りから高い保険料を取るのか」と全く納得いっていませんでした。