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第75回:通信費、消耗品費を怪しまれ
2011年12月22日
開業して5年目で初めて税務調査を受けた社長がいます。開業当初、「3年に1回の割合で税務調査があるものだ」と、商売をしている方々から教えられていましたから、開業4年目になっても税務調査がないので、自分の会社は税務調査のない会社なのだ、と思っていたそうです。
社長は、税務調査で接待交際費のことを質問されたら何と答えようか、と心配していました。ところが、社長の思わぬ経費科目を質問されました。それは、通信費、消耗品費や事務用品費の金額が異常に多いのはなぜか、ということでした。これらの経費科目で、領収書をごまかして計上していませんでしたから、自分は正直にしているのに、どうして質問されるのか不思議に思いました。金額が多いのは、2年前から同業者組合の会長を務めることになり、ほとんどボランティアのような仕事で電話、ファクス、コピーなど大変な経費がかかったためと説明すると、この理由は認められました。しかし、交際費が多いのは組合の付き合いで飲食の機会が多くなったことが原因と付け加えると、「本当は友達付き合いの個人的なものではありませんか」と突っ込まれました。組合をまとめるのがどれだけしんどいか、一生懸命説明し、何とか交際費も認められました。
「5年経って税務調査が来たのは、組合の会長をやり始めてから通信費や消耗品費の科目が突出していたのを怪しまれたのが原因だった」と思い、「交際費だけでなく、他の経費も気を付けておかないといけない。勉強になった」と話していました。
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