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すべったらアクセルを 雪道走行のポイント
2012年2月9日
「雪道走行は常に危険を察知して運転するしかない」と強調する関西のある運送会社社長。納品先の関係で、冬季も北陸、信州方面へトラックを走らせることが多いが、同社では雪道走行について徹底した運転教育を行っており、事故や車両トラブルはほとんどないという。
雪道はもとより、橋の上はアスファルト路面より3?4度低く、慎重な運転が求められる。同社ではまず、雪道を走行する場合は、窓を15センチ程度開けてトラックを走らせるようにしているという。それはタイヤの音で地面が凍っているかを判断するためで、それで速度調整を行うようにしている。また、雪道での走行はフットブレーキを多用。すべてのタイヤにブレーキがかかるためである。エンジンブレーキはタイヤ2本だけにしか効かないため、滑る可能性があるという。万が一、運転中に滑ってしまったときはブレーキではなく、アクセルを踏み込むのも鉄則とする。
休息するときはサイドブレーキをひっぱらない。朝になってサイドブレーキが凍りつき、ブレーキ解除ができなくなる可能性があるためだ。同社では車止めをして対応しているという。また、水周りが凍るのを防ぐため、チョークを使ってアイドリングを少し高めにして休息を取らすようにしている。
社長は「雪道走行に慣れていない事業者の事故が多い。最近は特に乗用車感覚で普通に走っている運転者を見かける。昔はベテランから後輩に教えが引き継がれていったが、今は少なくなっているようだ」と話していた。(大塚 仁)
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