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    運賃値上がりも…喜べない海コン業者

    2012年5月14日

     
     
     

     原油価格の高騰が運送事業者の経営に大きな影響を与えている。しかし、運賃は値上げするどころか現在も値下げ傾向に陥っているようだ。そんななか、海コン輸送では東京・大阪港の一部で運賃が値上がりしているという。明るい兆しと思われているが、実はとんでもない現状があった。



     大阪港や東京港では海コン輸送はコンテナの搬出、返バンにおいてコンテナの積み込み作業が遅く、コンテナターミナル前で数時間待機させられることも多い。阪神港海コン協組(山本清志理事長)では、長時間待機問題で裁判に発展するなど、いまや長時間待機は社会問題となっている。

     こういった問題を背景にコンテナターミナルから近い場所までの配送に関しては、運賃も低く、さらに輸送効率が低下することから、海コン輸送業者は近場への配送を拒絶している。結果、一部で運賃が値上がりしているため海コン輸送業者は、もろ手を挙げて喜べない状況だ。

     大阪府堺市で海コン輸送を行う運送事業者は「東京港などでは昭和58年タリフの100%といわれている。しかし、ほとんどが配達数キロ程度の配送で2万円程度の運賃。コンテナターミナルでは長時間の待機・渋滞に伴い、効率よくコンテナを配送できても1日2回が限界で、仮に2回配送できても1日の売り上げは4万円で、20日稼働だと80万円。関東方面では、車両不足も重なって関西方面の海コン輸送業者に傭車を求めるケースが増えているが、効率が悪く十分な利益は稼げない」と話す。

     また、別の海コン業者は「大阪港では南港から堺方面などの数キロ程度の近場配送でも、運賃は上昇している。以前までは、南港から堺までの配送であれば1万円を切る安い運賃であったが、最近では1万3000円前後と値上がりしている。しかし、コンテナの搬出に関しては長時間待機させられることから、運賃が値上がりしても近場の配送は避けたいのが現状だ。近場であっても運賃が上昇し、なおかつ配送効率がよくて1日に4〜5回配送できるのであれば海コン輸送業者も避けないが、コンテナターミナルの混雑や待機はひどいもので、やはり長距離などのコンテナ配送を海コン輸送業者は望んでいる」と語る。(佐藤弘行)

     
     
     
     
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