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第103回:確定申告は真面目に確実に
2012年8月3日
年金と不動産の賃貸収入で暮らしているご老人がいます。不動産の賃貸収入といっても、年金だけでは賄えない生活費を補う程度の収入です。
税金は毎年3月に税務署で確定申告をしています。ある日、このご老人に税務署から「確定申告のことでお聞きしたいことがあり、税務調査をしたいのですが」と電話が入りました。ご老人は「どうして、わずかな収入の自分のようなところに税務署がくるのだろう」と思ったそうですが、一点だけ気になることを思い出したそうです。税務調査の当日になり、税務署員がご老人の自宅に来て税務調査が始まりました。税務調査の内容は、確定申告について収入が漏れているということでした。税務署員は「新たに不動産を購入し、その不動産の地代か家賃収入があるでしょう」と質問してきました。不動産の購入については税務署員が法務局に赴き、購入しているのを調べ、収入があるだろうというのは、その不動産を実際に見に行き、ご老人の名前ではない人の表札がかかっていた、ということからでした。ご老人は調べられたことに驚き、その場で収入漏れを認めました。
親しくしている不動産屋の仲介で不動産を購入しましたが、まさかこれくらいならわからないだろうと確定申告の計算に入れなかったそうです。ご老人はすぐさま追徴金を納めて税務調査は終わりました。「法務局で調べて、家まで見られるとは思わなかった。もうばれてしまったのだから来年の確定申告は真面目にします」と話してくれました。
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