ウィング流通（杉山真一社長、東京都多摩市）では、独自の工夫でミスが起きない仕組み作りをしている。例えば、車両の種類をナンバープレートの数字で管理する手法や、点呼簿に指導項目を記載する取り組みだ。雨宮治郎常務取締役によると、誰が見てもひと目でわかるようにしておけば、中型免許で乗れる車両を間違えないという。

　６トン車は「６８―××」、８?車は「８８―××」という風に、ナンバープレートを取得する際に車種によって頭の数字をそろえている。社内でこのルールが定着しているので、ドライバーはナンバープレートを見るだけで判別できる。

　６トンと８トンのトラックが並んでいると、大きさも見た目だけではわかりにくい。ナンバープレートを見るだけで、自分の免許で乗れるトラックかどうかがわかる。

　もう一つの工夫が、点呼記録表に「ドライバー指導項目」を記載していることだ。「速度についての注意」「交差点での注意事項」「トラックの死角について」など11項目の指導項目を記載しており、全員に１日１項目を説明・指導してから出庫させることを徹底している。（千葉由之）