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第106回:予期せぬ相続財産の漏れ
2012年8月31日
親が亡くなると、財産をどのように相続するかという話になります。親が亡くなってからは10か月以内に、すべての財産を漏れなく調べます。そして誰が相続するかを決めて、相続税を計算し、税務署に相続税の申告書を提出して納税しなければなりません。財産の漏れがあると、税務調査となって追徴金を払うことになります。
申告書を提出し数か月経ってから財産の漏れがあったことがわかり、どうしようかと心配した人がいました。その漏れていた財産というのは生命保険で、亡くなった親が生前掛けていたのですが、途中で保険料を支払わなくなったため停止していた、というややこしい保険です。満期まで保険料を支払っていれば保険会社も把握できたのでしょうが、不払いのため途中で停止していたのでわからなかったそうです。その人は保険会社に「すべての書類をもらったとき、これで全部ですかと確認したではないか。税務署に財産を隠していると思われたら、どう説明してくれるんだ!」と怒ったそうです。しかし漏れていたのは確かなことで、どうすることもできません。生前亡くなった親が商売をしているときに税務調査があり、税務署は一つ隠していると他にもまだ隠していると考える、といっていたのを覚えていたそうです。
財産の漏れを正直に申し出て税務調査になるのがイヤで、このまま黙っていようかと思ったそうです。しかし、保険会社が税務署に質問されればすべてを漏れなく教えると聞かされたので、もう一度調べ直して修正することとしました。
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