自動車を購入する場合、個人でも法人でも銀行からの借り入れが出来なければ、高金利でも仕方ないとあきらめてローンで購入してしまうことも多い。仕事でどうしても必要なトラックは銀行での融資が不可能となれば、自動車会社にわらをもつかむ思いで頼るケースもあるようだ。

　ドライバンの４トン車であれば６００万円程度で購入できるが、冷凍車は８００万ー９００万円と高額。４トン冷凍車をリースで購入したある運送会社は、１か月25万円のリース料を支払っている。５年が経った今の残価は１３０万円と、総額で１６３０万円に上る。

　専門家によると、「銀行やメジャーなリース会社であれば、審査は厳しいが金利は低額。しかし、審査の通らない業者の足元を見て、金利、車両価格、架装料を高くしているリース会社もある。金利は法定で決まっているが、リース会社も自動車会社もリスクが多い分高額にしている。４トン冷凍車が１台１６００万円とは、自動車業者が車両価格や架装費などで大幅に利益を得ているのだろう。中古車などで対応すれば、まだ価格も抑えられたのかもしれない」と話している。
（佐藤弘行）