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国道43号 大型車の総数減少 阪高「新料金制」など影響か
2012年11月29日
沿道の大気環境をめぐって地域住民と国の話し合いが続いている国道43号の兵庫県尼崎市域で、通行する大型車の総数とともに、沿道への影響の大きい「第一通行帯」を走行する大型車の総数も減少していることが、近畿地方整備局の調べで分かった。住民側からは施策の継続とともに、総数の減少が施策と関係しているのかの検証が必要とする意見が上がった。
この報告は、15日に同市内で実施された話し合いの席で整備局が発表。資料によると、尼崎市と、それに隣接する西宮市の断面での1日の大型車の交通量は、7月18日(水)の調査で1万1491台。昨年11月9日(水)と比較して1188台減少している。同断面での大型車混入率も4.1ポイント減少。今年1月から阪神高速が距離料金に移行したことと関係していると、整備局は見ている。一方、43号の尼崎市域を走る大型車に、片側3車線あるうちのもっとも左側にあたる第一通行帯を走らないことを求める「通行ルール」の効果についても、今年4月と10月の両調査の比較で数ポイントの改善が見られるとした。また、会議に出席した阪神高速の担当者からは、人口の少ない5号湾岸線への大型車の迂回運行の傾向が進んでいることが紹介された。
こうした調査結果について住民側からは、「(大型車の通行量総数、第一走行車線の通行量とも)減少傾向なのはわかるが、今後の景気動向などで増加することも考えられる。通行ルールには法的根拠がなく、政策で継続していくには、どのようにすればいいのか詰めていきたい」といった意見が出された。
整備局は、43号の防音壁や歩道橋に貼られた通行ルールを呼びかける横断幕などの改良も考えており、「今後、ドライバーにアンケートも行いたい」と述べた。(西口訓生)
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