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    Gマーク 独り歩きのステッカー 期限切れや「未認定」も

    2013年5月13日

     
     
     

    gmark_0513.jpg 「Gマーク」の申請(7月)を前に、今年も1日から資料の配布が始まった。3月現在、全国の1万8107事業所が認定を受けているが、認定事業所であることをアピールする一つのツールがGマーク・ステッカーだ。規定を満たすことでトラック事業者が独自サイズのステッカーを作ることも可能だが、使用上のルールを十分に理解していないための勘違いやトラブル、なかにはステッカーを張っただけの未認定事業者の存在も見られるという。



     全ト協によれば「認定時に38?×30?サイズのステッカー5枚を送っており、あとは保有台数に合わせて(事業者に)作ってもらうことになる」(適正化事業部)という。また、タテ・ヨコの比率を守れば独自サイズのステッカーを作っても問題はないが、「必ず有効期限を入れてもらう」と説明する。

     ところが、有効期限が見当たらないステッカーや、期限切れのステッカーを張ったままにしているトラックを見掛けることは珍しくない。所有者に事情を聞くと、「認定の更新ごとにステッカーを張り直すのも煩わしいし、認定を継続していれば特に問題はないと思って(日付の部分を切って)いた」「張り直せばいいとは思うが、逆に日付をなくせば手間や無駄が省けるのではないか」といった反応。ただ、なかには意外な事情を口にする関係者も見られた。

     「購入した中古トラックに張られていたので、日付の部分だけを切り取った」と打ち明ける社長の会社はGマーク認定を受けておらず、「帰り荷を積む場合に相手のウケもいい」と?確信犯?を認める。また、悪意はないものの「中古で購入したままの(ステッカーが張られた)状態で放っていた」という例や、「同業者の通報でステッカーをはがした」という運送会社も中古で購入したトラックが原因だったが、いずれもGマーク認定を受けておらず、ステッカー使用のルールも知らなかった。

     中古トラックを扱う販売会社の幹部によれば「トラックではなく、事業所ごとに認められたマークである以上、はがすのが基本。納車段階でははがしており、これは正規業者なら当たり前」と説明。ただ、「無数にいるブローカーや、ユーザーがオークションに同行して購入するようなケースだとステッカーがそのままという状態もあるだろう」と教えてくれた。

     ステッカーが?独り歩き?している状態だが、いうまでもなく未認定事業者が張ったところで意味はない。全ト協では「パンフレットには中古車として売買する際の明確な記述はないが、(認定事業者の)自己責任が原則であることを踏まえれば、売る際にはがしてもらうのが一般的な考え方ではないか」(同部)としつつも、「明確な判断基準がないのも確かで、そうした事例が多くて、問題になるようならパンフに加えるか検討する必要があるかもしれない」と話す。

     こうしたトラブルは、皮肉ながら運送会社の営業面でGマークが一定の効果を与え始めたことを示しているのかもしれない。「営業ナンバーの車両にしか張れないことを知らなかった」と、適正化指導員の指摘を受けてステッカーをはがした運送会社では、荷主や消費者にもGマークを積極的にアピールするためにライトバンにまでステッカーを張っていた。(長尾和仁)

     
     
     
     
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