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身内を交えて点呼… 生き残りかけて苦肉の策
2014年2月3日
昨年10月から監査方針ならびに行政処分基準が一部強化されるなど、今後も運送事業を継続させていくためには、今まで通りでは不可能との緊張感が流れている。そんな中、「とりあえず点呼は完璧に…」との思いから点呼は24時間、デジタコでの労働時間や運行内容などの徹底管理に取り組む事業者もいるようだ。
大阪府・泉州地区の運送A社では3交代で、社長や専務、身内の従業員を含めて朝、夕、深夜に分かれて点呼を実施。ドライバーに対して、訪問した際も完璧ともいえる点呼を行っていた。同社専務は「今回の監査方針や処分基準の見直しは、業務に大きく影響している。当社でも役員をはじめ身内の従業員、一般従業員にも運行管理者の資格を取得させていたが、実際には役員がほとんど点呼していた。しかし現在、従業員を事務所に常駐させて24時間点呼が実施できる体制にした。当然、人件費も増加することから社長をはじめ、役員も交代で会社に常駐して点呼している。そのため、役員の仕事がおろそかになることもあり、点呼のため、管理のために働いているような気がする」と話す。
また、同じように同地区で24時間体制での点呼を行うB社でも、「当社は社長と親族の役員と従業員が交代で事務所に泊まり込み、深夜、早朝の到着・出発にドライバーの点呼を完璧に行っている。もちろん人件費がかかるが、役員が親族であるため、深夜・早朝でも文句一つ言わず出社、泊まり込みで行っているが本当に大変。ほかの仕事がおろそかにならないように頑張っている」と、24時間点呼での苦労を語る。
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