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トピックス
貨客混載で路線バスの維持と効率化を図る
2016年1月14日
路線バスを使って貨物を輸送する動きが出ている。宮崎県では「路線バスの維持と物流効率化」をめざして、交通・物流ネットワーク戦略を改定した。また、ヤマト運輸は岩手県や宮崎県で、路線バスを活用した宅急便輸送をスタートさせている。路線バスの利用者が年々下降し、廃止・縮小する路線が急増していることが背景にある。
乗合バス事業者数は平成25年度で1680業者。平成15年度は511業者だったが、同19年に事業区分が変更され、乗合タクシー業者も含まれることになったため増加している。輸送人員を見ると、同12年度から三大都市圏では微減にとどまっているのに対し、地方では2割も減少している。路線廃止キロを見ると、同18年度から同25年度までの6年間で1万1160?が廃止された。これは全国バス路線41万?(平成21年)の2.7%を占めている。現在、路線バスの廃止を防ぐため、ヤマト運輸が「貨客混載」を進めている。昨年6月には岩手県北自動車と、10月には宮崎交通と協力して貨客混載を進めている。貨客混載のメリットとして、「路線バスの空きスペースで荷物を輸送することで、バス路線の生産性が向上し、バス路線網の維持につながる」と説明。また、「トラックで輸送していた宅急便の一部を路線バスで輸送することで物流の効率化が実現している」という。(詳しい内容は、物流ウィークリー1月1日号に掲載しております) -
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