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大都市周辺の通過県特有の問題とは
2016年4月11日
東京や大阪、名古屋など大都市には多くのトラックが出入りする。あらゆる荷物が集められ、地方へ運ばれていく。しかし、大都市周辺には「通過するだけ」の地区も存在する。近畿圏で言えば奈良県が「通過県」に挙げられるだろう。奈良県によれば、「名阪国道を使用する車両は1日に4万5000台だが、その約6割が奈良県を通過する」という。通過県ならではの「流入」「児童通学の安全確保」の問題や奈良県ならではの問題について調べた。
毎日新聞は3月27日、「トラックだらけ 名古屋・大阪間割安ルートで」との見出しで、奈良市内に多くの大型トラックが流入していると報じた。その背景には、名古屋市から大阪市へ向かう場合、新名神ルートだと7860円かかるのに対し、名阪国道ルートだと無料の阪奈道路を利用した場合、2330円しかかからない。その結果、奈良市内で渋滞が頻発しているとしている。
奈良県では2012年から「名古屋・大阪間の高速道路ネットワークを賢く使う」ことで、最適交通分担を実現するTMD(交通需要マネジメント)に取り組むよう財務省や国交省に要望している。奈良県道路建設課では「この問題については継続的にやっており、以前から取り組んでいる」と説明する。(詳しい内容は、物流ウィークリー4月11日号に掲載しております)
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