あってはならないことだが、輸送中に荷物を破損させてしまうことは珍しいことではない。ほとんどの場合、話し合いがこじれることはないが、大きなトラブルに発展することもある。引っ越しや宅配の場合、トラブル先は消費者で国民生活センターなどを介して和解に至ることもある。しかし、荷主や元請けが相手となると、運送事業者としては分が悪い。最近ではドライバーに訴えられることも多くなっているという。

　運送事業者で、消費者からクレームが多いのは引越事業者と宅配事業者だ。どちらも、日々クレームと戦っているというイメージもあるが、国民生活センターの仲介事例を見ると、「どちらが本当なのか」と思うほど、互いの意見が正反対になっている。その一部を見てみたい。

　引っ越しで洗濯機が破損した事例では「洗濯機は初めて移動させたので、引っ越し以外でへこみがつくことはない。作業員が直そうとして叩き、デコボコにしてしまった」と主張する消費者。

（詳しい内容は、物流ウィークリー6月6日号に掲載しております）