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容易に守れない改善基準告示 課題と社会への発信
2017年1月27日
「トラック運送業者がこれまでやってきたこと、そして変えなければいけないことを整理し、それが世間に分かってもらえるかどうか」――。新聞各紙で最近、大きく取り上げられることが多くなった労働問題。近畿地方のトラック事業者は、その記事を指摘しながら、生産性の向上につながってこなかったトラック業界の構造的問題に引きつけて語った。「勤務間インターバル規制」「サービスのガラパゴス化」といった言葉を補助線にしながら、トラック業界が今後、取り組むべきもの、そして世間に発信していくべき教訓を考察する。
「退社から翌日の出社まで一定時間以上を空ける制度。これはまさにトラック業者に課されている『改善基準告示』そのものだ」。事業者は、12日の日経新聞1面トップに載った「インターバル制導入機運」の記事を指摘し、そう話した。勤務間インターバルの考え方の根底には、1日を拘束時間と休息期間の二つに分け、後者の下限時間を定めることで、拘束時間の絶対時間を減らすことにある。自動車運転者以外の職種では、勤務と次の勤務の間に設けるべき最低時間に関する制限はなく、時間外労働の限度に関する旧労働省告示などの要件を満たすことで済んでいた。この告示には、工作物の建設などの業務など、一部で適用を受けない職種も存在することもあり、「勤務間インターバルどころか、残業の青天井状態を生んでいた」とする専門家もいる。
(詳しい内容は、物流ウィークリー1月30日号に掲載しております)関連記事
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