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「そんなん理由にならないで」SNSで拡散 板挟みツイートが話題
2018年2月16日
「そんなん理由にならないで」という言葉が年末、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のツイッターで拡散された。延べ1万件を超えるリツイートや、いいねをされた同ツイートの原文はこうだ。
「納品先『なんで遅れるんや』ワイ『4時間以上連続で走っちゃダメなんやで』納品先『そんなん理由にならないで』会社『なんで休憩しないんや』ワイ『休憩したら間に合わないんやで』会社『そんなん理由にならないで』」
納品先や荷主、会社の板挟みを表したこのツイートは、瞬く間に拡散され、各インターネットメディアで話題となった。投稿者はコンプライアンス違反を指摘されると「極力休憩しているが、5分遅れただけで荷下ろし中に取引先から舌打ちされたり文句を言われる」という。
投稿者への取材の中で「あのツイートをすることで、運送業界の実情を広めたいという思いがあった」と語り、「反響を通じて運送業界のことは、一般にはあまり知られていないと痛感した」という。投稿者は現在5年ほど勤務を続けており、主に夜間の走行が多く、「深夜帯は特にどれだけ(走行)距離を伸ばせるかが勝負。休憩と距離、コンプライアンスと事故の間で葛藤がある」と語った。
この投稿では、運行管理者の問題も指摘されていたが、熊本市の運行管理者に話を聞くと、「現状、納品先の言うことを聞くしか方法がないのではないか」と指摘。「以前、運行中のドライバーから事故渋滞のため大幅に遅れているという報告が入り、取引先にその旨を電話で伝えると、だから何!と言われたことがある」という。「プロなんだから、抜け道くらい知っているんじゃないの? 時間は守ってもらわないと困る、と取り付く島もなかった」と語る。
このツイートをした投稿者は自身のドライバー経験を振り返り、「人手不足による休みのなさ、拘束時間の長さ」を指摘しながらも「世間のトラックドライバーに対する扱いに理不尽さを感じた」とし、「明らかに無理な注文をする納品先に正当な理由で断っても、トラック運転者のくせに…と言われる。そのトラック運転者がいないと成立しない話なのだが」とコメント。一番マイナスだと感じたことは「運送業がいかに重要な仕事かが理解されていないこと」とし、「会社社長、トラック業界団体など、一丸となって国民の理解を得られる施策を取って欲しい」と主張する。
4月からは違う業界でドライバーとして働く投稿者。5年の経験の中で「やりがいも多く、ドライバー同士の仲間意識も強い。環境さえ整えば、人も集まるのでは」とのことだった。
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四時間おきに休憩をとれと言うのは結構だが、四時間半で到着するのに30分休んだら五時間!その30分のお陰で積み場の休憩でさらに一時間。杓子定規に四時間越えたら一発アウトじゃなくて、現状に合った臨機応変な法律が必要ではないのかなと思う。
運送業者が団結してゼネストみたいなことをして物流止めれば良いのに❗何も出来ない、なにもしない❗運輸労連が諸悪の根源です。早く運輸労連なんか無くなれば良いのに❗