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運送会社
伊藤運送店 伊藤専務 業種の多様化で経営安定へ、次の目標はセンター構築
2021年2月5日
伊藤運送店(伊藤和夫社長、千葉市若葉区)は昭和33年、伊藤陽一専務の祖父によって設立された。63年目を迎える同社にあって、伊藤専務は父親である和夫社長に代わって、現場全体を取り仕切っている。
3人兄弟の長男として生まれた同専務は、小・中学とサッカーに打ち込むサッカー少年だったが、高校でゴルフ部に入部、ゴルフに熱中するようになる。
大学でもゴルフ部に入ったことで、将来はプロゴルファーあるいはゴルフにかかわる仕事に就きたいとおぼろげながら考えるようになったという。
大学4年時に50人いる部員から団体戦に出る12人に選ばれたものの、プロになれるほどの実力がないことを身をもって知ったという同専務は、それから、家業である同社を継ぐということを視野に入れたという。
大学卒業後、同業他社で修業し、同社に入社した同専務は、現場でトラックに乗り、仕事を覚える一方で、配車を学んだ。
入社当時、同社では、タンクローリーによる燃料輸送、海上コンテナ輸送、ダンプカーによる工事資材輸送、そして冷凍冷蔵車による輸送と、幅広い輸送を手掛けていた。
同専務が担当したのは、当時最も力を入れ始めていた食品輸送で、ドライ、チルド、フローズンの3温度帯の配送を任された。配車をしながら自らトラックに乗り、その合間に顧客回りもするという仕事ぶりで、同社の軸となる食品輸送の基盤を築いていった。
その後、仲間の同業から譲り受けたポンプ、ファンなどの空調設備の輸送にも着手、ユニック車や平ボディーも揃えた。
同専務は、食品輸送に携わりながら、空調設備の輸送にも従事、配送センターでの入出庫作業や人手がなければトラックにも乗った。
今も変わらず、配車から営業、忙しい時はトラックに乗るという同専務、昨年けん引免許も取得し、社内にあるトラックはすべて運転できるようになった。
現場はすべてこなせるようになったという同専務の次の目標は、物流センターの構築だ。「輸送だけでは効率化は難しい」とし、「物流センター構築によって、物流の一括受託をし、輸送の効率化を図っていきたい」と同専務は話す。
そのためにも、「パートナーシップの築ける顧客との出会いが今後のカギになる」と指摘する。
現在、和夫社長に代わって金融機関の集まりにも積極的に参加しているという同専務、実務だけでなく同社の資金繰りにも精通しようと、目下勉強中だ。冷凍冷蔵、トレーラ、ユニック、平ボディー、タンクローリーと幅広い車種を揃え、様々な業種の仕事を請け負うことで、経営の安定化を図っているという同社にあって、「お客様、そして従業員を大切にし、手堅い事業経営のもと、一歩ずつでも会社を発展させていきたい」と、同専務は抱負を語っている。
◎関連リンク→ 有限会社伊藤運送店
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