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物流ニュース
中古トラック市場 過当競争で高値に
2009年9月25日
環境面から古いディーゼル車が日本各地で使用できなくなりつつある。これに伴いトラックの買い替えが進み、現在では中古車物件が減少しつつあるようだ。
中古トラックの買い取り販売を行う業者は、「環境対策や自治体の環境条例でトラックの買い替えが進み、景気低迷によるトラックの売却などが重なって一時は、中古トラック市場は車両であふれていた。しかし買い取りが減り、一部では高値で取引されるケースも多いようだ」と語る。
また、「海上コンテナなどのトレーラで使用されるシングルトレーラヘッドも、これまでは高値で取引されることも少なかったが、一時的に平成16年式の緩和なしのヘッドが数百万円で取引されるなど、同業者間でも驚く価格で買い取る買い取り業者やディーラーが存在するようだ。数か月前までは100万円を切った価格での買い取りだったが今では、どんな車両でも集めたいと思う事業者もいるようだ」と話す。
別の業者は「これまでトラックの買い取り業者はあまり存在しなかったが、ここ数年で増加したことで買い取り合戦が始まり、トラックの買い取りが専門業者よりも高額になった。さらに1台の利益が少なくなってきたことで、より多くの中古トラックを買い求め、利益を計上しようと買い取り合戦が過熱した。ユーザーはこういった背景を知ってか、多くの買い取り業者から見積もりを取って1番高い業者に売っている。現在はユーザー先行で取引されている状況だ」と語る。
中古車業界も運送業界と同じく需給バランスが大きく変わってきている。中古トラックと言っても買う側のエンドユーザーは運送事業者であり、より安く、より良い車両選びは困難になることが予想される。適正価格で取引されることが望まれる。この記事へのコメント
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