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物流ニュース
名神名阪連絡道路 「重要物流道路」に指定
2022年4月21日
滋賀県と三重県を結ぶ名神名阪連絡道路が、平常時・災害時を問わず常時安定的な輸送を担保する道路として国土交通大臣が指定を行う「重要物流道路」に指定されたことを受け、3月25日に甲賀市役所で記者会見が行われた。
岩永裕貴甲賀市長(写真中央、名神名阪連絡道路整備促進期成同盟会会長)は、「未供用の道路が重要物流道路に指定されるのは非常に稀なこと。事業化されるまで、気を緩めることなく要望を続けていく。限りなく実現に向けて大きな一歩となった」と述べ、滋賀県第4区衆議院議員の小寺裕雄氏(同右)が「今回指定を受けた大きな理由は、全ト協の坂本克己会長や、全ト協副会長でもある滋ト協の田中亨会長の尽力が本当に大きかった。利用者も一体となって取り組んだ活動の成果」とコメント。
会見には岩永市長、伊賀市の岡本栄市長(同左)に加え、小寺氏がリモートで出席。岩永市長は、重要物流道路指定に至った経緯について「名古屋から大阪に向けての南北の道路は充実しているが、これらを結ぶ南北のネットワークが著しく不足している。物流を担う大型車両が、地域の生活道路に数多く流入しており、住民の皆様の安全・安心な生活が一方では脅かされていることが大きな課題でもあった」と説明。
また、「名神名阪連絡道路は伊勢自動車道、北陸自動車道とともに、日本海と太平洋を南北に結ぶ高規格道路として整備されることが期待される。また同道路が整備されることで雇用の拡大、観光の振興、定住化の促進、そして救急医療への貢献、生活道路の安全性の向上、加えてリダンダンシーの確保といった様々な効果が検証されてきた。平成30年に重要物流道路制度が創設され、重要物流道路に指定されると将来的な物流ネットワークを形成する道路ということで、国による機能強化、また重点的な支援が図られることとなっている」と述べた。
続いて岡本市長は「長い間待ち望んでいる道路の実現に向け、一歩二歩、実現に近づいていることを実感している。皆さんの力を紡ぎ合わせて早期開通に向け取り組んでいく」、小寺衆議院議員は「平成30年にシンポジウムを開催したことが、1つのターニングポイントとなったと思っている。今回を契機に、事業化に向けさらに一致結束して頑張ってまいりたい」とコメントした。
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