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物流ニュース
鴻池運輸・東大阪流通センター 省エネ型、労働環境面にも配慮
2011年11月10日
鴻池運輸(鴻池忠彦社長、大阪市中央区)は、東大阪第2トラックターミナル内に東大阪流通センター営業所の配送センターを移転し、10月1日から運営を開始した。様々な環境対策設備を備えた省エネ配送センターとなっており、10月14日には報道関係者に対して見学会が開かれた。
大阪府都市開発により整備され、ドライ倉庫と定温倉庫(5度から20度)を併設した4階建て。敷地面積が7万3000平方m、倉庫面積が1万7200平方mとなり、今回の移転で同営業所の倉庫総面積は1.7倍となった。
同社は平成11年からCO2削減に取り組んでいるが、今回のセンターは特に省エネ化にこだわった。倉庫外壁には、約10kwを発電する太陽光発電・ソーラーパネル48枚が設置され、年間3431kgのCO2を削減。屋根部分は熱を遮断する遮熱塗料を塗装し、空調関係の電力削減だけでなく作業員の労働環境面にも配慮した。
さらに、庫内の照明約450台には反射板を用いた省エネ照明器具エコフューチャーが取り付けられ、年間1万6482キロのCO2を削減するほか、事務所の空調にガスヒートポンプエアコン3機を採用。そのうち2機は小型発電機を備えており、室内ユニットの消費電力をまかなう。
庫内には、トラックバースが6バース、ドックシェルターが4基、エレベーター1基、垂直搬送機3基を備え作業の円滑化を重視。庇は15mと大型で、一部を透明にすることで日差しも取り入れられている。24時間体制の防犯設備も整えた。
取り扱う業務は、一般配送業務から産業廃棄物の回収、セキュリティスペースを活用した文書・記憶媒体の保管配送業務、薬品化学品・フィルムなど的確な温度管理が必要な商品の保管など。
広報室長代理の佐藤吉秀氏は「節電や環境への対応が企業責任として求められている。環境対応型の倉庫などを増やしていきたい」と述べた。
◎関連リンク→ 鴻池運輸株式会社この記事へのコメント
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