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物流ニュース
JL北海道加盟6単協 燃費改善目標クリア
2012年3月5日
JL北海道地域本部(戸田和男本部長)に加盟するネットワークフレンズ札幌(戸田和男理事長)、ネットワーク札幌(野村佳史理事長)、ネットワーク旭川(高野徹理事長)、ネットワーク苫小牧(細貝大衛理事長)、ネットワーク道央(林博己理事長)、ネットワーク空知(菅原盛雄理事長)の6単協は2月14日、北海道トラック総合研修センターで「第2回合同エコドライブ講習会」を開催。昨年10月から2か月間にわたり行った燃費改善実証実験の報告を運輸低公害車普及機構(LEVO)から受け、目標を大きく上回る4.3%の燃費改善を達成した。
全ト協のエコドライブ推進普及啓発事業に採択された「エコドライブ診断を活用したトラック事業協同組合における省エネ化推進事業」の一環として行われたもの。
LEVOの協力でエコドラの基礎理論や実践方法についての講習を受けたほか、2社を対象にEMS機器を用いたエコドラ診断を通して、参加車両の燃費改善を目指した。
6単協120台のトラックが前年比2%の燃費改善を目標に掲げていたが、同実験では124台のトラックが参加し、リッターあたり3.63kmだった燃費が同3.78kmまで改善。目標の2倍以上となる4.3%の改善を達成した。
車種構成は大型が66%、中型が20%、小型が14%で、うち66%の車両の燃費が改善した。参加車両が実践した主なエコドラ手法としては、「アイドリング・ストップ」が97%、「早めのシフトアップ」が90%、「経済速度」が89%、「タイヤ空気圧管理」が73%、「無駄な積載物をなくす」が71%、「燃料搭載量の削減」が29%となった。
燃費調査は今後も1年間継続し、燃費データベースを構築するとともに、引き続きエコドラを実践する参加事業者に結果をフィードバックする。
LEVOの高田寛・参与調査研究部長は「目標達成は皆様の努力のお陰。今後も継続してエコドラをし、燃費の計測をしていただきたい」と話した。
ネットワークフレンズ札幌の戸田和男理事長は「六つの単協が一緒になって取り組んだことが大きな成果。実証実験に参加した120台を超えるトラックはこれまでもしっかりと燃費を計測し、エコドラに取り組んでいたため、2%の燃費改善は難しいのではないかと当初は考えていたが、予想以上の結果となり驚いている。協組事業のあり方が問われている時代だが、多額の経費をかけて、このような意義のある事業を行うことができ非常によかった」と振り返り、「エコドラの実践は、燃費改善による経費削減だけではなく、輸送品質の向上や事故の可能性を著しく下げるなど副次的効果も大きい。社員の誇りを高め、会社のブランド力アップにもつながり、経営の安定に寄与する」と述べた。
講習会ではこのほか、国交省環境政策課の奥津正人係長が「国交省におけるエコドライブ等の交通環境行政の取り組みについて」と題して講演を行った。この記事へのコメント
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