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    触媒装置の不具合頻発 東ト協が実態調査

    2012年3月6日

     
     
     

     「触媒装置に不具合が発生し、車両が走行不能になってしまう」──。
    東ト協では「触媒装置不具合状況調査表」を環境委員やグリーン・エコプロジェクト参加事業者に送り、2月17日までに回答を求めた。


     同ト協は「今回、触媒装置において、たまったススを燃焼するために長時間アイドリングしなければならないことが頻繁に発生し、中には走行不能になってしまう問題について、昨年、グリーン・エコプロジェクト参加事業者を対象に緊急アンケート調査を行った結果、多くの比較的新しい車両で問題があった」とし、「国交省、関運局、東京都、自工会、トラックメーカー、全ト協に問題解決についての要望書を提出した」と説明する。
     昨年実施されたアンケートの結果では、44事業者・64台分の回答があり、問題のあった車両台数は58台だった。1か月の停止回数は5ー9回が22台と最も多く、次いで1ー4回が11台。10ー14回が9台と続く。
     メンテナンス費用は「無料」が7台と最も多かったが、50万円以上かかった事例も3台あった。メンテナンスにかかった時間は21ー24時間が11台と最も多かった。東ト協は「関運局から触媒装置の問題について詳細な調査を進めていくことになり、そのための実態調査の依頼があった」としている。
     アンケートに協力したという都内の運送事業者は、「100台のうち、1か月で4台のトラックがダメになった。ディーラーに行けば、すぐに直るとは言うものの、修理費用は約3万円かかる」と説明。報告では「(正常に稼働させるための)強制燃焼の騒音が大きく、大量の熱風が発生した。民家の近くで行ったら、警察に通報された」という事例もあった。
     全ト協では「東ト協から要望があったので、環境問題対策委員会に出すための下準備をしているところ」としており、関東運輸局では「東ト協から要望があったことで、具体的な使い方や整備状況を教えてもらいたいとお願いした。アンケートが返ってきたら、運送事業者にうかがって説明を聞く。整備工場にも行く。必要があればメーカーにも話を聞く」と説明。「最初のスケジュールでは今年度中に調査を終える予定だったが、台数が多いようで押している状況」としている。
     東ト協では「アンケート結果を整理しているところ(同20日現在)。300ー400は返ってきており、細かく書かれているものも多い。分からなければ電話で聞くなどしているため、なかなか進まない」と説明。「不具合を直すためにアイドリングをしなければならず、ドライバーや管理者に迷惑がかかっている」とコメントしている。

     
     
     
     

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