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    平ボディーに特化 「もはや特殊車両だ」

    2012年4月13日

     
     
     

     運送業では箱車が主流の中で、あえて平ボディー車にこだわる運送会社がある。神奈川県のある事業者では、保有車両の全てを平ボディーにしているという。「平ボディー車はもはや、特殊車両と言ってもいいほど特別な仕事になっている」と話す。運賃競争に巻き込まれることもなく「平ボディー車を持っていることが付加価値になる」という。


     この事業者は以前から、平ボディー車を中心とする事業形態へ変革を進めてきた。箱車で行ってフォークリフトでパレット積みという仕事内容でなく、様々な付帯作業を必要とする平ボディー車の仕事を選んできた。「人のやらないことを先手でやった所が勝つ」という思いからだった。
     運送業界を取り巻く経営環境は以前から厳しいものがあったが、将来を見据えて人材育成にも取り組んできた。採用した後には様々な知識と技術を身につけさせた。輸送する大型機器の積み込みとバラシ、設置まですべてができる体制が構築されている。固縛方法やシートがけなど、平ボディーならではの作業が出来る人材が減ってきている中、同事業者のような存在が重宝されるのだという。作業の技術だけでなく、クレーン作業や危険物など各種の資格も徹底して取得させている。
     一方で、車両にも力を入れてきた。アオリなどすべてアルミ仕様で軽量化し、積載量が確保できるようにしている。総アルミでは価格も高くなるが、人材と車両の両面から強みを持ち、荷主のメリットを探す。先行投資はかかったが、どんな依頼にも対応できる能力を築き上げたことで、荷主から他の荷主を紹介されることが多くなった。
     この事業者が特に強調していたのは人材育成だ。車両はある程度の資金力があれば用意できるが、人材だけは育てるのに時間がかかる。何年もかけて育成してきたドライバーが、同社の強さに変わった。

     
     
     
     

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