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物流ニュース
タケウチ商事 BDF導入セミナー「コスト面でメリット大」
2012年5月22日
「環境よりも、まずコスト削減でBDF普及を」。
食品輸送をメーンに展開するタケウチ商事(竹内順三社長、愛知県丹羽郡)は4月20日、名古屋市中村区で、トラック事業者を対象にBDF導入による燃料コスト削減をテーマにしたセミナーを開き、約30社が参加した。
同社はBDFプラントを自社開発し、約5年前から製造を開始。100%BDF(B100)として使用することで、軽油引取税が免税となることから、コスト面で大きなメリットを生み出している。昨年夏からは、同業他社に向けてプラントの販売を開始した。
セミナーでは、竹内社長がプラント開発の経緯や、BDF製造工程について説明。プラント導入の初期費用は最大で5152万円だが、人件費などのランニングコストを考慮しても月間40キロリットルの使用で、毎月132万円のコスト削減が図れることを示した。運送事業者がプラントを開発・販売するメリットについては「専業メーカーと違ってプラントを売って終わりではなく、試行錯誤の上で得られた運用ノウハウを提供し、最後までフォローできる」と語る。
質疑応答では、参加者からの車両故障の心配や原料となる廃食油確保に関する質問に竹内社長が丁寧に答え、同社プラントの見学会も行われた。
セミナーでは、ゲスト講師として船井総合研究所の橋本直行シニアコンサルタントが「中小運送会社のためのコスト削減手法25連発」、中古トラックオークションを運営するJACCSの尾崎博文社長が「車両コストを二分の一にする賢い中古トラック市場活用法」をテーマにそれぞれ講演。
同社ではBDFプラント導入事業者を増やすことで、廃食油の仕入れなどでスケールメリットを出したい考えで、このセミナーは6月に東京、7月に大阪でも開かれる予定。
◎関連リンク→ タケウチ商事株式会社この記事へのコメント
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