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    配車依頼はファックス、リアルタイムで正確に伝わる

    2012年10月26日

     
     
     

     いまやビジネス上の連絡をEメールで行うのは当たり前の時代だが、時代が変われども配車や傭車の依頼をファクスで行うやり方は根強く残っている。神奈川県のある事業者は「リアルタイムで一番正確に伝わりやすいのはファクスだ」と話す。


     事業者の事務所を訪問していると、ファクスが次々と着信する。荷主である元請けからの明日の配車内容や配送先の情報、出荷情報など連絡事項が手書きで送られてくるのだ。
     Eメールでの連絡もできないわけではないが、常にリアルタイムで受信できるかどうかに不安がある。中小事業者では、事務所で配車担当がパソコンの前に張り付いてメール受信を常時確認しているわけにはいかない。だがファクスなら、配車担当者が事務所にいなくても、次々に受信するので見落としがないというのだ。
     ファクスで届いた情報は事務員が車庫にいる配車担当に伝えに行ったり、緊急性のある場合は携帯電話で連絡したりして対応。配送先の補足事項を手書きで書き込み、コピーをドライバーに渡すだけで指示もできる。
     荷主によってはEメールで連絡するよう変更したケースもあったが、一時的に実施しただけで長年の慣習であるファクスでの連絡に戻ってしまったという。この事業者は「運送事業にはファクスと電話、それから書き込むためのシャープペンシルと消しゴムは手放せない」と話している。

     
     
     
     

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