-
ブログ・川﨑 依邦
経営再生物語(401)全社員の気持ちを一つにする―3
2022年11月24日
それには、少なくとも経営者と社員の風通し、コミュニケーションを良くするように工夫に工夫を重ねねばならない。
コミュニケーションの体系、会議体系の整備は大事である。それと面談制度、言い換えれば相手の言うことをじっくり聞くという社風を確立することだ。
「会議は社長の独演会になってはいませんか。中期経営計画書を基本として実績のチェックを定例化していますか。そして対策を立案決定していますか。当たり前のことを粘り強く持続していますか」
以上の点について振り返ってみるべきである。
私はコンサルタントとして、日常の仕事の中で、つくづくコミュニケーションの大切さを痛感している。風通しの悪さは企業の元気がないことに通ずると言っても過言ではない。
元気がないとは、社員の目の輝きもなく、暗いムードのことである。この暗いムードの原因は、コミュニケーションが悪く、共有すべき目標がなく、仕事や達成の喜びを獲得するシステムがないからである。
会議と並んで、社長と社員、上司と部下の1対1の面談システムも重視せねばならない。この面談で目標に対する進行状況を確認し、次のステップへのチャレンジ意欲を引きずり出すのだ。
人間の能力は磨けば光るし、長所があると確信を持たねばならない。この確信をベースとして面談するのだ。
コミュニケーションの充実への実践は、全社員の気持ちを目標に向かってひとつにする。ひとつになれば、信じられないぐらいのエネルギーとなり、企業と人を成長に導いていく。
その際、爆発力を与えるのが、現状否定の精神、背水の陣、危機感である。「身を捨ててこそ浮かぶ瀬あり」。このような姿勢を経営者がとる限り、決して企業は滅ぶことはない。
身を捨てるとは、人生を真摯に経営に賭ける姿勢である。この姿勢をバネとして仕事の喜びを実現していくのだ。
関連記事
-
-
-
-
筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
「ブログ・川﨑 依邦」の 月別記事一覧
-
「ブログ・川﨑 依邦」の新着記事
-
物流メルマガ