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製品・IT
アイテクノ ISO39001認証の取得を支援
2013年4月10日
ISOのコンサルティングサービスを手がけるアイテクノ(東京都港区)は現在、昨年末に発行されたISO39001の認証支援サービスを開始し、普及に努めている。
コンサルティング事業本部で本部長を務める打川和男常務は、同社のポリシーについて「ノウハウを全て公開すること」と話す。その理由について、「39001のような新しい認証の場合、先行する数社の認証・コンサル会社がノウハウを独り占めしている状態では、なかなか広がらず浸透していかないため」と説明する。
同氏はまず、書籍を出版することで認証の概要を広くアピールするという。同規格についても『ISO39001道路交通安全管理がよ〜くわかる本』(秀和システム)を刊行。「個々の要求事項の解説にとどまらず、マネジメントシステムの構築方法や審査の受け方まで、『どうすれば取得できるか』をすべて明らかにしている」という。
同社主催のセミナーも、「『認証取得でこんなメリットがあります』といった総論だけでなく、各論に触れていくのが特徴」とし、「『セミナーを受講するだけで認証が取得できました』という事業者もある」と明かす。
このスタンスも、「認証の普及・啓蒙を第一に考えている」から。「認証の目的や概要を知った上で、事業者が自力で認証取得できるなら、その方が好ましいという考え」。特に、スタートしたばかりの認証については、とにかくノウハウを公開し、「認証件数とともにコンサル会社が増え、その中から当社が一番良いと、顧客に選択してもらえるような環境になることを期待している」という。
39001の大きな目的は「輸送の安全、事故の削減」ということから、同氏は「ドライバー重視」のシステム構築を訴える。「どうしたらドライバーが働きやすい環境を整えられるか、そのためにはどのような仕組みを作れば良いかを考えることが重要。規程や手順書をたくさん作るよりも、ポスターやチェックリスト、点呼表など、いまあるものをうまく組み合わせて、シンプルかつ効果的な仕組みを構築するほうが良い」。
訴えるのは「実効性のある仕組みづくり」だ。「認証取得だけを目的にするのではなく、継続的に、持続的に行えるシステムを作ることが重要」と強調する。
同氏が講師を務める39001の無料セミナーやトレーニングコースは今年度も積極的に開催されるという。◎関連リンク→ 株式会社アイテクノ
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