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物流ニュース
運送事業の経験生かし、弁当屋に転身
2013年7月29日
運送事業と卸しを手がけていた経営者が「このままではダメだ」と考えて、次の一手を打った。運送事業をやめて、まったく違う「お弁当屋さん」に転身した社長に、その心境を聞いた。
きっちんカンパニー(京都市上京区)の森田孝司社長は「あのまま事業を続けていたら、会社をつぶしていたかもしれない」と振り返る。「当時、危機感が常にあった。チャーターでやっている時代じゃないと悩んでいた」という森田社長は、運送事業をすべて外注に出したほうがいいという結論を出し、「何かBtoCの仕事をできないだろうか」と考えた。
「わからないままスタートさせたのが、『京都のお惣菜・お弁当屋さん』。がむしゃらにやって6年。やっとスタートラインに立てた」という。京都府下に4店舗を展開している。
「昔の経験が今に生きている」と森田社長。「ケータリングやデリバリーをやっているが、運送業をやっていたのですぐにできた。卸しをやっていた経験で安い食材を手に入れることもできる」と話す。また、「当時の人脈が生きている。ハシの上げ下ろしから経営のイロハまで教えていただいた社長がおり、この店舗(六地蔵店)を出すときも、隣の店舗のオーナーに面倒を見てもらった。多くの先輩のお陰」と振り返る。
惣菜・お弁当を手がけている森田社長だが、「まったく料理ができない。事務をしていたおばちゃんに開発を頼んでいた」と笑う。「小売りなんてまったくやったこともなかったので、集客できなかった。でも、逆に普通の弁当屋ができないことをすることができた」という。
「これからは京都でナンバーワンの優良会社をめざす。店舗数の増加は考えていない。ケータリングサービスのウェブもスタートさせているが、これがなかなか期待できる」と話す。
◎関連リンク→ 株式会社きっちんカンパニーこの記事へのコメント
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