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物流ニュース
効率化のはずが・・・ 物流拠点の移転で非効率に
2013年8月14日
「物流の効率化」といえば聞こえがいいが、時には根拠のない物流拠点の変更が行われることもある。神奈川県のある事業者は、長年の取引のある運送会社から拠点の変更を伝えられた。走行距離は以前より大幅に増えるが運賃に変化はなく、運送会社側の負担だけが増える格好だ。
「これから積み込み先は○○市の倉庫にする」という一方的な通知が運送事業者側に伝えられたが、トラックの運行には大きな負担が発生した。以前の物流拠点からは離れることになるが、荷主の担当者はさほどの距離とは思っていなかったようだ。運送事業者側は「できない」と返答した。運賃が同じであれば、労働時間がいたずらに増えるだけだ。法令順守が重視される中で、そうした対応に運送事業者側のメリットはない。
以前であれば、請けた仕事かもしれないが、労働時間を考えれば仕事を断らざるを得ない運送事業者の事情もある。倉庫料金や地図上の距離だけでは見えてこない、道路事情や拠点間の走行にかかる時間などの条件もある。「効率化」のはずの拠点の移転は、運送の現場からは、あまり効率的ではない選択となってしまったという。この記事へのコメント
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