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物流ニュース
西宮貨物運輸 通販物流を一元管理「プレジール」
2013年8月19日
トラック運賃の価格付けに悩む老舗の運送会社が、ネットオークションや通販などの分野で実績を上げている。「適正な物流コストや売り上げアップのための物流の観点を、ネットや通販などの事業者に浸透させたい」と熱意を語る。
西宮貨物運輸(北本幸隆社長)の創業は1918年。兵庫県西宮市の浜沿いに建つ2階建て倉庫の空きスペースが多くなり始め、活用法を模索したのが数年前。北本大昌専務は「自社の物流に付加価値を付けて料金を設定できる形はないかと考えた結果が、通販やネットビジネス分野でのサービス提供だった」。10年ほど前から、倉庫の1階をヤマト運輸が集配拠点としていたことも幸いした。伝票貼りまでを同社が担当し、配送はヤマトが担う。
この日の業務はネットオークションへの出品代行業者からの受託分だ。出品希望者が、同社内に事務所を構える代行業者宛に商品を送付してくる。コード番号を外袋に貼りつけた後に収納棚に保管する入荷検品を実施。オークション取引が成立すると、ピッキング・出荷へと進む。誤出荷を防ぐためのバーコード管理や読み取り端末も配備済みだ。「プレジール」の商号で一連の業務を展開し、出荷代行業務を請け負う。このシステムはネットショップや通販などにも適用可能。
同社がいま注力しているのは、「当日配送」をネットショップに提案することだ。多くのショップでは、夜中に入った注文が出荷段階まで進むのは午後になってから。出荷段階までの業務を午前中に済ませれば、近畿圏内への当日配送は可能だ。「買った人の熱が冷めないうちに当日配送すれば、返品率を落としてリピート率を上げることも可能。顧客満足度を上げることで物流を売り上げアップのツールとしてもらいたい」と話す。
◎関連リンク→西宮貨物運輸株式会社この記事へのコメント
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