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運送会社
東春運輸 松田代表「人間関係向上が好循環の基本」
2023年9月22日
【愛知】昭和18年創業、老舗事業者である東春運輸(名古屋市)代表の松田元幸氏。2021年の4月に5代目社長へと就任し、パッカー車をメインに事業を展開する自社で90人ほどの社員を束ねる。
血筋では3代目社長の孫に当たるが、「特に会社を継ぐ予定ではなかった」と話すように大学卒業後はブライダル業界で活躍。当時在籍していた関連大手企業で優良社員表彰を受けるなど「気に入っていた」と話す仕事だったが、平成25年に当時の役員らに望まれる形で東春運輸でのキャリアをスタートさせた。
「まっさらな状態だった」と振り返る入社後は現場に飛び込んでタクシー(現在は事業廃止)やパッカー車への乗車から始め、その後は取締役、専務へとステップアップ。県ト協の青年部にも加入して人脈形成や知識の吸収で経験を重ね、今年度からは部会長としての立場も担う。
専務時代から経営には深く携わっており一昨年の社長就任の際には「特にすることが変わったということはない」と話すが、社内ではコンプライアンスを重視しつつより良い労働環境の整備に尽力。外部からのアドバイスも受けながらスタッフに対しては「呼び捨てにしない」「敬う心で接する」といった形を管理職らで共有していることからも、その社風が伝わってくる。
目下の課題をたずねると、これまでも取り組んできた「人間関係における質の向上」をあげ、すべての好循環を生み出す基本的な部分であると明言。また無用なトラブルを避けるためのマニュアル作成にも意欲を示し、その推進を見据える。
今後については「あたりまえのことをあたりまえにできる会社にしたい」と語って「『パッカー車を扱う会社のなかではナンバーワンだね』といった声が聞けるようになれれば良い」と話す松田氏。自然体のなかで常に前向きな姿勢を失うことなく、これからも「人を大切にして信頼関係を築ける経営者でありたい」との考えでその歩みを続けていく構えだ。
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