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物流ニュース
どんぶり勘定で倒産 「危ない会社」の兆候
2013年10月30日
日頃から付き合っていた会社が突然倒産した、というのは、よく聞く話だが、「危ない会社」というのは、どのような兆候があるのだろうか。「嫌な噂を聞くようになった」「クルマがいつも止まっているように思うが…」など、いろいろ話を聞くことは多い。各運送事業者ではどのような対策をとっているのか、関係者に倒産にまつわる話を聞いた。
大阪府の運送事業者は「手形が長くなったら注意をしている」という。「支払い能力がなくなるからこそ、そういったことをするようになる。日頃と違うことをし始めたら要注意」という。
滋賀県の運送事業者は「前日まで普通に話していた会社が倒産するというのも珍しくもない。リスクをどれだけ小さくするかが大切」と指摘。「支払いサイトを短くし、こわい会社とは現金でしか取引しない。良くない噂が出れば、会社を訪問、電話するなどいろいろと手はある」と話す。
大阪府で整備関係の仕事をする関係者は「今まで3か月以上の手形も切ってきたが、ある運送会社の倒産で痛い目に遭ったことがある。今では極力サイトを短くするか、現金。仕事を始めた当初ということもあって、受けられる仕事は何でも受けていた」という。「感覚が麻痺していたのかもしれない」と振り返る。
大阪府の運送事業者は「後輩が近くで運送業を営んでいた。しかし、これがとんでもないどんぶり勘定。でたらめもいいところだった。こんな経営じゃ、とてもじゃないがうまくいかないと、口を酸っぱくして言ったが、聞いてもらえなかった」という。
「本当に規模が小さければ救われることもあるが、ある程度大きくなってからだとどうしようもなくなってしまう。いつ転ぶかなんて、だれにもわからない。努力していても報われないこともあるが、努力しなければ確実に倒産してしまう」という声も聞いた。この記事へのコメント
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