【奈良】原口運輸商事（原口美咲子社長、天理市）は今春、本社隣接地に敷地面積２３００坪、倉庫面積１０００坪の２階建てで事務所も併設する物流センター「郡山ＤＣ（ディストリビューションセンター）を新設した。

同社初となる自社倉庫の郡山ＤＣは、空調機を設置して温度を一定に保つ定温倉庫と、常温倉庫の２層構造となっている。壁面には断熱素材を採用して、さらに長さ１０mの庇を設けることにより雨天時でも作業がしやすいなどの特長を持つ。一階と二階はエレベーターと垂直搬送機でつなげる。

「各拠点を集約して自社倉庫を建てるのが長年の夢だった。本当は一昨年の当社５０周年のタイミングで完成させたかったが、なかなか計画が進まず、ようやく完成させることが出来た」と話す原口社長。昨年３月に着工し、今年３月に稼働を開始したが、「このタイミングでの完成は結果的に、２０２４年問題もあるし中継拠点として有効活用して頂けるのではないかと期待している。倉庫の需要はまだまだある」。さらに、「運送業もやっているので、倉庫と組み合わせるなど相乗効果で新規顧客などが増えていければ。会長と私、そして営業担当の意見も採り入れた新倉庫が完成した。当社の強みを生かして、さまざまな提案をしていきたい」と抱負を語る。

◎関連リンク→　原口運輸商事株式会社