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物流ニュース
イズミマトリックス 荷主とともにCO2削減
2013年11月20日
荷主との関係強化は事業者にとって取り組むべき重要な課題の一つ。単に付帯作業を行うだけでなく、荷主企業とともに環境問題へと取り組んでいる事業者がある。イズミマトリックス(田口智一社長、埼玉県北葛飾郡杉戸町)では、「カーボンオフセット付き高品質配送」を手がけ、荷主と共にCO2削減に取り組んでいる。
荷主である前澤給装工業・事業開発本部の中山歳久氏は「環境への取り組みはISO取得に際して始めた」とし、「商品の輸送についても対策は必須」と話す。そんな荷主側のニーズを把握し、イズミマトリックス側からの提案でカーボンオフセットの取り組みが始まった。
「前澤給装さんは、水道局など公共機関に商品を供給しているので、CO2削減などの取り組みは製品プラスアルファで他社との差異化ができ、アピールになるのではと考えて提案させてもらった」と田口社長。同社では、一昨年から交通エコロジーモビリティ財団による「交通・観光カーボンオフセット支援システム」を導入。CO2削減プロジェクトの支援などにより、輸送時に排出されたCO2を相殺するとともに、荷主に対しプロバイダーが発行するCO2相殺量が記載された証明書を提供している。
「CO2排出量に応じて相殺するための料金がかかるが、それも微々たるもの。すぐに取り組めるのがカーボンオフセットの強み」と同社長。「取り組みに対して証明書が発行されるので、成果として提示しやすく、お客さんや商品のイメージアップを図っていただける」とし、荷主企業の発展に資することで「共存共栄」を目指す。
カーボンオフセットの導入について、前澤給装工業の中山氏は、「環境などについて、自主的に品質向上に努めたり、新たな提案をしてくれる運送事業者さんとは付き合いやすい」としている。「荷主さんの意向とマッチしたものを提案し、良い関係を築いていきたい」という田口社長は、「まだまだ馴染みは薄いが、手軽に取り組めるCO2削減のツールとして広めていけたら」と話している。
◎関連リンク→ イズミマトリックス株式会社この記事へのコメント
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