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    北広島工業団地 大型物流拠点に注目

    2014年1月21日

     
     
     

     北広島輪厚工業団地(北海道北広島市)は、北海道の新しい大型物流拠点として注目を集めている。平成22年から開発に着手し、一昨年8月に売り出しを開始、31年度までの完売を目指す。同工業団地の特徴などを、同市経済部企業立地推進室工業振興課の佐々木伸課長、庄司直義主査に聞いた。
     60.9ヘクタールの開発面積に38.8ヘクタールの街区を擁し、平均の坪単価は約7万円。現在、自動車部品卸、電力会社、医薬品メーカーなど3社が進出を決めており、うち1社は11月21日から稼働を始めた。


     物流拠点として人気の高い大曲工業団地(同)から至近にあり、「今でも『大曲(工業団地)に空きはないか』といった問い合わせがあるが、輪厚をお勧めしたい」と強調している。
     最大の強みは交通アクセス。道央圏のほぼ中央に位置し、北広島ICから約3km、輪厚スマートICから約2kmの距離で、5分以内で高速道路に乗ることができる。一般道では主要幹線道路の国道36号と道道羊ヶ丘通に面し、一般道でも札幌中心部や新千歳空港までの所要時間はそれぞれ約30分、日本一の貨物取り扱いを誇る「札幌貨物ターミナル」駅までは約20分の距離にある。また、高速道路を利用すれば道内の主要港である苫小牧港まで約40分、石狩湾新港まで約60分で、全道をにらんだ物流拠点として優位性がある。
     このほか、雇用の確保の面でも強みがあり、各種優遇制度も充実している。庄司氏は「札幌市が通勤圏内。大曲でも札幌市から通勤してくる従業員が7割となっており、輪厚でも同じような傾向となるのではないか」と説明する。また、条例改正を行い、物流事業者でも多くの面で課税免除の措置を受けられるようになったほか、同市内居住者を新規に雇用した場合、1人50万円の支給を3年間受けられる。札幌市の「産業立地促進補助金」も同時に活用することができるほか、道や国の助成・優遇措置の受けることも可能だ。
     なお、同工業団地の設計・造成・販売提携(代理)は清水建設が行っているが、上屋まで清水建設が手掛けるわけではない。「優良企業が集まる工業地帯。物流関係の企業も安心して進出してもらいたい」と訴えている。

     
     
     
     

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