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物流ニュース
全ト協 広がるGマークの活用、取得数2万1000めざす
2014年4月21日
全ト協が運営するGマーク制度はスタートから10年が経過したが、25年度の認定事業者数は5618事業所だった。現時点で全ト協が発表しているデータ関連は申請受付数や認定事業者数、車両台数などだが、窓口となっている適正化事業部の板倉一壽部長は「注目すべきは新規申請事業者数」と話す。
更新ごとの優遇措置によって25年度は3回目の更新対象がおらず、申請数は6000弱となったが、問題の新規申請者数自体も過去10年間で最も少ない1924事業所にとどまっている。
「更新の事業者数は様々な要因で目減りするのは避けられない。積み重ねられるのは新規申請だけだが、傾向としては鈍化している。積極的な大手事業者の申請が一段落した感もあるが、理解を得ていない大手事業者がまだまだある」と述べる。
また、「認定取得の事業者数と車両数を見比べると、中小規模の事業者の取得は多いとは言えない。もっと業界内で広報活動を強化し、掘り起しに力を入れていきたい」。
Gマーク認定取得事業所には国交省から「違反点数消去までの期間短縮、IT点呼の導入、点呼の優遇、CNGトラックなどの導入補助条件の緩和」と「25年度補正予算でのエコタイヤ導入補助での優先」がインセンティブとして付与されており、全ト協からも「ドライバー等安全教育訓練促進助成に係る特別研修受講料助成金増額など助成の優遇」を実施している。損保会社でもあいおいニッセイ同和損保で保険料を割引している。また、引越事業者優良認定制度でもGマーク取得が条件になるなど、Gマーク制度の活用は広がってきている。
同部長は「実際に事故は半分以下になっている」として2万1000事業者の取得を目標におく。国も長期にわたってGマークを取得している事業の中から10年表彰を行う計画もあり、Gマーク制度の荷主、消費者への周知も進めていく方針だ。
◎関連リンク→ 公益社団法人全日本トラック協会この記事へのコメント
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