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物流ニュース
Zenken 「ITソリューションで物流業界をサポート」
2024年3月5日
「語学教育」や「海外人材」そして「ITソリューション」事業を軸に展開するZenken(林順之亮社長、東京都新宿区)では、ITマーケティングに力を注いでいる。運送、そして広く物流において、Webでの集客に期待ができると自信を見せる同社の林社長に具体的なビジネスモデルや将来性について聞いた。
同社は、独自のWebマーケティング戦略を駆使した集客支援サービスを手掛けているという。具体的には、同社所有の集客メディア(Webサイト)を作り、そこにクライアント企業の広告枠を設け、集客を手伝うというビジネスモデルだ。
製造業や運送業など、Web広告にそれほど力を入れていない、BtoB(対企業取引)市場を中心にメディア制作をしている。制作する際には、初めにクライアント企業が持つ強みや特徴、独自性や専門性が生きる市場を調査、業界研究や競合分析を行い、それらをもとにした戦略をクライアント企業に提案する。
顧客ターゲットのニーズや抱えている悩みを分析し、具体的な顧客像を設定した上でメディア制作を進めていく。
同社長は、「当社には戦略コンサルタント、SEOプランナーなどの専門家が在籍しており、一気通貫でメディアを制作・運営できる」と説明する。
同社が運営している物流業界の集客メディアの中に、「自動倉庫」のWebサイトがある。自動倉庫は商品の格納から出荷までを自動化することで、物流業界で深刻な問題となっている人手不足を解消させる手段として注目を集めたが、自動倉庫についてインターネットを使って調べても、あまり詳しい情報を発信しているメディアはなく、複数のメーカーが存在しているものの、各社の違いが分かりづらい状況だった。そこで、同社がスポンサーを募って、専門メディアを制作したという。
同社長によると、「冷凍・冷蔵、危険物などの特殊環境や、重量物・長尺物などの特殊荷姿に強い」という強みを明確に打ち出すことで、クライアント企業と親和性の高い問い合わせを獲得することに成功し、運用開始から約1年間で新規・リピート合わせて約50件の成約につながったという。
また、同社では採用に関するサイトの運営も手掛けているが、その中で、物流の管理職へ転職するためのWebサイトがある。
同社長によると、「物流 管理職 転職」「物流センター長」などのキーワードで検索すると上位表示され、物流センターでの仕事内容や役割、年収など、物流業界へ転職を考える方が知りたいであろう情報を盛り込んでいるという。
「物流は3K」などという業界イメージから管理職の採用で苦労していたというが、運用開始約2か月間で同社のメディアを通じて応募者が2人いたという。「その後も毎月コンスタントに応募が発生していると聞いている」と同社長は話す。
また、物流・運送業界では、法改正によるドライバー不足が懸念されている。こうした中、同社長は、「当社のサービスを活用し、人材採用の面からも物流業界をサポートできればと考えている」と話している。
◎関連リンク→ Zenken株式会社
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