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物流ニュース
秋以降の車両不足懸念 運賃値上げを求める事業者
2014年9月10日
大阪府堺市の運送会社は、「9月から大きな工事の仕事が舞い込んできた。しかし、かねて懸念されていた車両不足が再び顕著になり、9月初めから年末にかけての仕事にも関わらず、いまだに車両が用意できていない。元請けの物流企業は運賃を当初より15%値上げしてきたが、拘束時間や数量が少ない車両であることから、運賃を値上げしてもいまだ車両が目標通り集まらない状況」と説明。
さらに、「今後も車両は集まりにくく、元請けから車両確保を要請されても約束が不可能になるのでは…」と本格的な車両不足を心配している。
また、別の堺市の運送会社では「消費増税以降、一時的に物量が減少して車両不足が収まったが、当社はかねて元請けや荷主企業に対して、『必ず車両不足は発生する』と注意し運賃値上げを求めていたが、聞き入れてくれない荷主もいた。そういった荷主に対しては、車両不足が生じた場合には当社では責任が負えないと約束していたため、これからの秋以降の繁忙期には、運賃値上げのなかった荷主には車両の提供を控える」としていた。
「当社が車両不足を指摘した時、鼻で笑う荷主・物流企業もいた。しかし、いざ車両不足になれば、安く走っていた運送会社も運賃を値上げして、それに応じなければ車両の提供を拒む可能性もある。運送会社はビジネスパートナーとして思いを理解してくれる荷主企業に車両を提供するだろう」と語った。この記事へのコメント
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