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    大型・トレーラ輸送消滅?困難なドライバー育成

    2014年12月10日

     
     
     

     大阪市住之江区の扇町運送(成田暢行社長)や高槻市のネクスト(石黒登社長)では、ドライバーの育成に注力しており、小型車の仕事を探し、専用の総重量5トン未満の車両を導入するなどして、懸命に中型・大型車のドライバー育成に取り組んでいる。
     一方、大型車やトレーラを専門に輸送を行う運送会社では免許取得者の採用しかできず、ドライバー育成にはなかなか取り組めない現状を語る。
     神戸市に本社を構える海コン輸送業者A社は「ドライバーの募集を行っているが、なかなか見つからない」と嘆き、「ドライバーの紹介を期待するものの同業他社に勤めているケースが多く、トラブルを避けるために同業他社からのドライバー採用はしていない。当社はトレーラしか保有していないため、今から育てるとなれば時間がかかる。普通免許から2年、それから中型車、大型となれば確実に5年以上はかかるので、今後ますます人手不足が深刻になれば、トレーラでの輸送ができなくなることも考えられる」と不安を抱く。


     また、大阪市の鋼材輸送業者B社でも「過去には4トンなどの中型車も保有していたが、運賃が経費に見合わないことから現在はトレーラだけ。しかし、鋼材輸送も稼働日数や積載減トンなどから売り上げは減少し、地場輸送でもトレーラで100万円程度になった。規制強化やコンプライアンスの関係からツーデフ(重トレ)を用いるケースが増えており、燃費も通常のトレーラよりも悪く、リッター1キロから1.5キロ程度の距離しか走行できない。売り上げ100万円では新しい人材の確保や育成も困難。今後、大型やトレーラのドライバーは高齢化し、いずれ輸送ができなくなるのではないかと不安になる」と語った。
     特に大型やトレーラのドライバー不足は深刻化しており、打開策がないままでは、本当にトレーラや大型車が今以上に少なくなることも懸念される。

     
     
     
     

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