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物流ニュース
注目集まる中国製タイヤ コストの安さと高まる信頼性
2014年12月10日
中国製タイヤは数年前から需要が高まってきており、最近では性能の向上などから導入する運送事業者も増えているようだ。海コン輸送では、トラクター1台に対してトレーラシャシー3台を保有するケースが多いため、毎日使わないシャシーもある。協同組合などで共同購入する運送事業者もあり、日本製タイヤと比較して1万円から1万5000円安いことから大規模な購入も行われるなど注目されている。
神戸市で海コン輸送を行う運送A社では、「冬はスタッドレスタイヤなどの履き替えで年間300万円のコストがかかる。タイヤ交換が少しでも安くなれば、利益を出すのにも苦労しないのだが…」と話すほど、タイヤは運送事業者にとって大きな負担増となっている。
大阪府堺市で中国製タイヤを輸入している販売会社のB社は「昨年から中国製タイヤを本格的に輸入販売している。今までは海コン輸送事業者などからの要望が大半だったが、海コン輸送業者で雑貨輸送も手がける事業者が、海コン以外の車両にも中国製タイヤを履かせるなど、耐久性や安全性などで少しずつ信頼が広がっているようだ。最近では幹線輸送や雑貨輸送を行う運送会社からの依頼も来ている」とし、「数年前までは中国製タイヤは『ブロックが欠ける』『硬すぎる』など、日本の運送会社にはあまり評判も良くなかったが、最近のものは日本製に劣ることなく、耐久性も安全性も向上し、評価が高くなってきている」と語る。
実際、中国製タイヤを導入している堺市の運送C社に話を聞くと、「大型トレーラや大型車では約12本のタイヤが必要。日本製タイヤと比較して1万円から1万5000円安い中国製タイヤを履かせることで、1台の車両だけでも年間12万円から18万円のコスト削減となる。当社ではシャシーだけでも40本あるため、500万円から800万円の大幅なコスト削減につながることから、駆動軸以外には中国製、トラクターには日本製…と使い分けている。今後は製品の質向上なども考慮しながら中国製タイヤを、さらに増やしていく可能性もある」と語った。
「不安があったが、使ってみて安心した」などと話すユーザーも多いことから、今後、中国製タイヤが国内で増えていくことも考えられそうだ。この記事へのコメント
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