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物流ニュース
シーアールイー 「リーシングが強み」
2015年6月23日
物流施設を中心とした事業用不動産の総合サービスを展開するシーアールイー(山下修平社長、東京都港区)。事業の「肝」と言えるリーシング業務を統括する不動産営業本部の本多勝由本部長に話を聞いた。
同社の「顧客」は荷主企業と物流事業者の双方だが、そのいずれについても、「要求事項が以前と変わってきている」という。「その変化に追従し、当社ならではの付加価値を出していく必要がある」と同本部長は説明する。
さらに、「SCMの考えが浸透した結果、在庫や拠点の集約が進められてきており、これに対応する形で大型施設の供給も盛んになった」と、これまでの流れを分析。しかし、「集中の後には分散が来る」とし、「小売店では地域ごとに製・販・配の機能を配置する動きが出ており、それに卸も追従している」と現状を説明する。
同氏は、「これにロジスティクスネットワークの再編が追いついていない」と指摘。「ネックとなりがちなのが既存施設の処分」だという。残存契約期間の異なる施設を集約するという難しい課題だが、「開発、施設管理、仲介、借り上げ、すべての機能を包含して持っている当社では、トータルで支援することができる」と胸を張る。
自社の強みを「企画力と実現力」と言い切る同氏。事実、「以前は『この地域でこのサイズの施設を』という依頼だったものが、今は、構想策定の段階から相談を受けることが多くなってきている」という。「当社開発や借り上げの施設と、賃借のものと、いずれも用意しており、さまざまなオプションも持っているため、複数の会社と個別にやり取りをする面倒さもない」。
設立は09年と「若い」会社だが、もともとの母体は数十年の実績を持つ。現在の管理受託面積は82万坪を超えており、「稼働率は97%を超えている状況」という。「それぞれのテナントとリレーションを取っていれば、ニーズは自ずと入ってくる。過去の事例も豊富に蓄積しているので、失敗・成功いずれの成果も各不動産サービスへ反映し、ネットワークの中で顧客を呼び込んでいる」。
「すべてのお客さんとワントゥワンでつながっていきたい」というのがポリシー。「小規模なサブリースから始めて、次第に大型の賃借、オーダー型倉庫に進むこともある」。同氏は、「土地を購入し、建物を建てても、テナントが入らなければ意味がない」とし、「とにかく、当社の事業はリーシングが要。これまでの歴史と経験と実績を生かしたリーシング力を強みとして、これからも事業を拡大していきたい」と語る。
◎関連リンク→ 株式会社シーアールイーこの記事へのコメント
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