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物流ニュース
トラック・マネジメント協会 会員企業の取り組みを模擬監査
2015年9月8日
「運送業を経営していてよかった!」と思える機会を作りたい。そんな思いと使命で設立されたトラック・マネジメント協会(瀬尾国大会長・第一名誠、和田康宏理事長・あいち経営コンサルタント)。今までの協会の概念とは正反対の「誰でも『入れない』協会」を掲げ、ある一定以上の安全の取り組みを行っている、もしくはある一定以上の安全の取り組みを行おうとしている中小運送事業者を対象にしている。
協会の活動内容は、(1)荷主に指名されるドライバーを育成する具体的な仕組みづくり(2)会員企業を定期的に訪問する活動(3)ドライバーコレクションの開催(ユニフォームを既製服ではなく、オリジナルで製作するために専門学校などでコンテストを開く)(4)ドラレコやデジタコなどの安全機器の現場で本当に役立つ研修会(5)労働時間短縮、乗務基準違反の削減のための効果的な取り組み事例の研修会などである。
入会も五つの条件を満たさなければならない。(1)労働時間の管理(2)健康管理(3)点呼の実施(4)独自の安全品質に関する取り組み(5)経営者の経営理念(前記(1)〜(4)の審査時に面談)などで、満たしていない場合は改善事項を指摘し、条件のクリアが確認でき次第、入会となる。入会後も同協会と会員事業者が一定の緊張感をもった関係性を保つため、指摘事項が改善できない場合は強制退会という仕組みにもなっている。
瀬尾会長は「1社単位で頑張っていても、社会に対して大きな影響を与えることはできない。10社、100社と質の高い中小運送事業者が結集し、連携して情報交換をしていきたい」と話す。
先日、会員企業である中島急送(中島和生社長、愛知県岡崎市)に、同協会と会員事業者が訪問し、模擬監査を実施した。点呼簿や運転者台帳、教育記録などの関連書類をチェックして、積極的な意見交換を行った。また、対面点呼の場面を見学するなどして、同社の取り組みを確認する場となった。
中島社長は「客観的に見てもらうことで、自社の取り組みを振り返ることができた。とても意味のある模擬監査だった」と話した。
◎関連リンク→ 一般社団法人トラック・マネジメント協会この記事へのコメント
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