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物流ニュース
大和物流とT2 幹線輸送で自動運転トラックの実証実験
2025年6月20日
大和物流(杉山克博社長、大阪市西区)とT2(森本成城CEO、東京都千代田区)は7月2日から10月にかけて、関東と関西を結ぶ高速道路の一部区間で、自動運転トラックを活用して住宅用建材や設備などを幹線輸送する実証実験を行う。
物流業界では、24年問題や人手不足の影響により、依然として厳しい状況が続いている。なかでも最も影響を受けやすいのが長距離幹線輸送で、ドライバー不足への対応や輸送の効率化が急務となっている。
今回、両社は自動運転トラックによる住宅建材輸送で、輸送品質の確保と安定的な輸送体制の構築を目的に、大和物流が大和ハウス工業に提供している調達物流の幹線輸送で実証実験を実施。使用するのはT2が開発したレベル2自動運転トラック。

住宅建材は重量物・長尺物・繊細な内装材など多様であり、輸送中の振動や衝撃により破損や変形が生じるリスクがある。さらに、輸送時の影響による品質不良は施工不良や安全性の低下を招くだけでなく、現場での再手配や再施工が必要となり、工期の遅延やコスト増加の原因につながる。
このため実証実験では荷姿や重量が不均一な建材の積み合わせ輸送での輸送品質の検証に加えて、貨物を積載した状態での幹線輸送における自動運転の走行ルートやリードタイムの確認も行う。
両社では、今回の実証結果を踏まえて、T2が2027年から開始を予定しているレベル4自動運転トラックの実現に向けて、まずはレベル2自動運転トラックによる定期運行の実現を目指す。あわせて、対象となる輸送品目も順次拡大していく方針。
◎関連リンク→ 株式会社T2
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