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ブログ・上西 一美
第147回:梅雨に増加、高校生の自転車事故
2025年8月20日
日本事故防止推進機構(JAPPA)の上西です。前回は雨天時の事故の話をしましたが、6月にもう1つ注意しないといけない事故が、自転車との事故です。特にこの時期、高校生1年生が自転車の乗車中に死亡する事故が多いとも言われています。
では、自動車側は具体的にどのような運転をしないといけないのでしょうか? まず、自転車の事故で1番多いパターンは、交差点内の事故です。生活道路であれば、信号のない交差点での出会い頭の事故ですが、これは、見通しの悪い交差点の場合が多いので、法令通り、必ず徐行で進入してください。
そして、右左折時の事故も、非常にリスクが高いです。特にトラックの場合は、左折時の巻き込み事故の死亡率が高いため、注意が必要です。左折時は、法令通り徐行で進入することが重要で、速度を落とすことにより、確認する回数を増やしてください。
さらに、理想的な運転を言うと、横断歩道手前で一時停止をすることです。人間は、動きながらの確認が非常に苦手です。特にトラックの場合は、死角も多いので、停止することにより、その見落としのリスクは軽減できます。
また、最近ドライブレコーダーの映像でよく見る事故が、歩道から突然、車道に飛び出してくる自転車との接触事故です。
これらの事故は、運転者の常識からすると自転車の非常識な運転が原因に思えますが、免許も持たない相手が自分と同じ常識を持っているとは限りません。歩道にいる自転車と並走するときは、その自転車が飛び出してくるタイミングをしっかりと見極めて追い抜くようにしてください。
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筆者紹介
上西 一美
一般社団法人日本事故防止推進機構理事長、株式会社ディ・クリエイト代表
自動車事故防止コンサルタントとして豊富な実績。
一般社団法人日本事故防止推進機構
http://www.jappa.or.jp/
株式会社ディ・クリエイト
http://www.de-create.com/ -
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