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物流ニュース
小山企業 小山社長 商品にとっての「一流ホテル」へ
2015年10月23日
商品にとっての一流ホテルを目指す――。
掲げるスローガンには、「お客様をもてなすように商品を取り扱おう」「顧客の要望に沿った安全・安心のサービスを提供しよう」、そして「たくさんのリピーターをつくろう」という、同社のあふれる思いが込められている。
小山企業(小山嘉一郎社長、埼玉県戸田市)は昭和40年、同社の起源である小山織物の工場跡地を、先代(現会長)が貸し倉庫にしたことから創業し、今年で51年目を迎える。社名は「どんな仕事でもできる会社に」との願いから付けられた。
同社の強みのひとつは、立地条件の良さ。埼玉県南部に5か所・東部に4か所保有する営業倉庫は、都内や地方幹線道路、高速道路、鉄道貨物ターミナルに近く、アクセスが良好。「人口の多い消費地で、東京に隣接していながら、まとまった土地が確保できるというのは、この地域ならでは」と小山社長は話す。
本社のある戸田市は、東京から荒川を隔ててすぐの場所に位置する。高度経済成長期、首都圏を中心にインフラ整備が進み、同地に橋が架かったことで、輸送手段は船からトラックに、都心へのアクセスが格段に良くなった。また、排ガス規制を背景に、工場付近に在庫を保管し小型トラックで都内に運ぶようになり、戸田周辺の貸し倉庫需要が高まった。
近年の物流施設の大型化の流れもあり、3PL事業が伸びているという。
埼玉総合物流センター(草加市)は24時間稼働の全天候型物流センターで、全トラック32台が横付けできる同社最大級の物流拠点。1日からは1階のワンフロアー4127坪を増床し、3階の4155坪と、向かいの草加第三センター(同)、草加サービスセンター(同)、さらに越谷サービスセンター(越谷市)を加えると近隣で約2万坪となり、「これまで以上の集約メリットを発揮できる」。
システムも人員も同拠点に集約させる。「通常、顧客に新しいシステムを提案する場合には、当該倉庫ではなく別の倉庫を見学していただくが、実際に導入したときに違うサービスが出来上がることもある。その点、分母の大きい倉庫であれば導入しやすい。また、当社には従業員が300人おり、例えば平時100人のところを、繁忙期には2割増、閑散期には2割減など、季節波動にも柔軟に対応できる」と自信を見せる。
いまや物流施設も賃貸にすることでリスクを回避する時代で、大型物流施設の建設が止まらない。「(大型物流施設の)供給元は個人や法人の投資家で、実際のオペレーションは我々にしかできない。必ずニーズは高まる」と目を輝かせる小山社長。「物件があふれたときに、しっかりとその受け皿になりたい」。物流のプロフェショナルとして、限りなきチャレンジを進める。
◎関連リンク→ 小山企業株式会社この記事へのコメント
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