荏原製作所（細田修吾社長、東京都大田区）はこのほど、ドライアイス不要の超低温フリーザＵＤＦ４（ユーディーエフフォー）型を発売した。

芦村俊光担当課長によると、「繰り返し使える安心感が大きい」という。蓄冷剤の交換目安は２年ほど。その期間、一般的な超低温フリーザを上回りマイナス１００～１２０度を保てるとする。

フリーザ内で凍結した蓄冷剤を保冷バッグやクールコンテナに入れ、配送車に積載した後も商品温度をマイナス６０度以下で長時間維持し、ドライアイスを使わない輸送を行えるという。

近年、夏の猛暑や、宅配・冷凍食品市場の拡大、コロナ禍のワクチン輸送などで、ドライアイスの需要が増えているが、海外からの輸入に頼っており、ドライアイスの価格は年々上昇し、国内供給が不安定になっているのが現状だという。

現在、アイスクリームの配送を行っている運送事業者などから関心が出ており、今後は牛乳や低温食品、医薬品、外食チェーン向け食材配送にも普及を進めていく。

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