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物流ニュース
北運局 協働輸送プロジェクト、道北と十勝で貨客混載実験
2016年8月31日
北海道運輸局では、地域の交通・物流ネットワークの効率化を図るため、路線バス車両で人と物を同時に輸送する「『ひと・もの』協働輸送プロジェクト」を推進しており、7月15日に名寄市役所で検討会を開催。道北地区(士別市・名寄市・下川町・美深町を対象)で実施予定の貨客混載輸送の実証実験の具体的な内容などについて協議した。また、27日に足寄町役場でも検討会を開催し、十勝地区(足寄町・陸別町)での実証実験に向けて協議を進める。
同プロジェクトは、バス事業者・物流事業者の収支の改善、物流サービスの維持、ドライバー不足の緩和とCO2削減による環境保全を図るために行うもの。期間は、道北地区は7月下旬から、十勝地区では8月上旬から各1か月間を予定。
名寄市役所では、士別軌道、名士バス、ヤマト運輸、札幌通運の各社のほか、士別市、名寄市、下川町、美深町、北海道運輸局の自治体・行政機関が出席。実証実験では、宅配貨物を路線バス車両に積載し、旅客・貨物を同時に輸送するほか、貨客混載バスを利用して共同輸配送の実験も行う。その際、バス改造は行わない。
路線は、士別軌道の士別市〜士別市朝日間の約20km、名士バスの名寄市〜下川町の約20km、名寄市〜美深町の約35kmの合計3本。1か月間の実験で、士別軌道では100個、名士バスでは90個の貨物の輸送を想定。
足寄町役場では、十勝バス、ヤマト運輸、足寄町、陸別町、北海道運輸局が出席する予定。足寄町〜陸別町間の約35kmの路線で実験を行う。
同運輸局では、宅配貨物輸送の実証実験の収支状況や効果を測定し、結果を取りまとめた後、道内の他地域への普及も図る考えで、12月にシンポジウムなどの開催を計画している。この記事へのコメント
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